タヒチアンダンスを見ていると、力強いドラムに合わせて激しく踊るものもあれば、歌に合わせてゆったりと踊るものもあります。
初めて見る方は、「同じタヒチアンダンスなのに、なぜこんなに踊り方が違うの?」と感じるかもしれません。
タヒチアンダンス(オリタヒチ)には、音楽や表現方法によってさまざまな踊りがあります。
この記事では、日本でもよく耳にするオテア(’Ōte’a)、アパリマ(’Aparima)、メフラ(Mehura)を中心に、それぞれの特徴や違いを初心者向けに紹介します。
タヒチアンダンス(オリタヒチ)にはさまざまな踊りがある
タヒチアンダンスというと、「腰を速く動かす激しいダンス」をイメージする方も多いかもしれません。
しかし、実際のオリタヒチには、打楽器のリズムに合わせた力強い踊りだけでなく、歌詞や物語を身体で表現する踊りなど、さまざまな表現があります。
日本のタヒチアンダンススクールでは「オテア」「アパリマ」「メフラ」という言葉がよく使われます。
ただし、この3つを完全に独立した3種類のダンスとして分けられるわけではありません。
特にアパリマとメフラには深い関係があります。
まずは、それぞれどのような踊りなのか見ていきましょう。
オテア(’Ōte’a)とは?
オテア(’Ōte’a)は、トエレ(to’ere)などのタヒチの打楽器が生み出すリズムに合わせて踊る、非常にダイナミックな踊りです。
一般的に「タヒチアンダンス」と聞いて、多くの人が最初にイメージするのがオテアでしょう。
女性は腰を細かく動かす動き、男性は力強いステップや脚の動きなどが特徴的です。
同じオテアでも男性と女性では使われる動きが異なり、それぞれの特徴を生かした振付が作られます。
また、オテアは大人数によるグループ作品だけでなく、ダンサーが一人で踊るソロ競技でもよく見られます。
特にソロでは、タヒチアンドラムのリズムを聞きながら、基本ステップや身体のコントロール、音楽への反応など、ダンサーのさまざまな技術が表現されます。
→オテア(’Ōte’a)とは?タヒチアンダンスを代表する力強い踊りを解説
アパリマ(’Aparima)とは?
アパリマ(’Aparima)は、歌や音楽に合わせ、手や身体の動きを使って歌詞や物語を表現する踊りです。
オテアでは打楽器のリズムと身体の動きが大きな特徴になりますが、アパリマでは「何を伝えているのか」も重要になります。
歌われている内容を理解し、それを手の動きや視線、表情、身体全体を使って表現していきます。
そのため、同じ振付を覚えるだけでなく、歌詞の意味や曲の背景を知ることで、踊りの表現もより深くなります。
→アパリマ(’Aparima)とは?歌や物語を表現するタヒチアンダンスを解説
メフラ(Mehura)とは?
メフラ(Mehura)は、日本のタヒチアンダンススクールでもよく耳にする言葉です。
比較的ゆったりとした音楽に合わせた、優雅で穏やかな表現をイメージすると分かりやすいでしょう。
ただし、メフラとアパリマを完全に別のダンスとして考えるのは少し注意が必要です。
現在のオリタヒチの大会などでも、「’Aparima (Mehura)」のように両者を関連づけた表記が使われることがあります。
そのため初心者のうちは、
「メフラはアパリマと深く関係する、比較的ゆったりとした表現・スタイル」
と理解しておくとよいでしょう。
詳しい分類や歴史については少し複雑になるため、今後オリタヒチナビでも改めて紹介していきます
→メフラ(Mehura)とは?優雅なタヒチアンダンスの特徴やアパリマとの関係を解説
オテア・アパリマ・メフラの違い
オテア、アパリマ、メフラは、使われる音楽や踊りの表現などに違いがあります。
初心者向けに特徴を整理すると、次のようになります。
| オテア | アパリマ | メフラ | |
|---|---|---|---|
| 現地表記 | ‘Ōte’a | ‘Aparima | Mehura |
| 音楽 | 打楽器を中心としたリズム | 歌や旋律を伴う音楽 | 歌や旋律を伴う比較的穏やかな音楽 |
| 表現 | リズムと身体の動きを生かした表現 | 歌詞や物語を身体で表現 | アパリマと深く関係する、比較的ゆったりとした表現 |
| 踊りの印象 | 力強い・リズミカル | 歌詞を表現する踊り | 優雅・穏やか |
※この表は、それぞれの特徴を初心者向けに簡略化したものです。実際のオリタヒチにはさまざまな表現があり、曲や作品によって特徴も異なります。
初心者はどの踊りから始めればいい?
初めてタヒチアンダンスを習う場合、「オテアとアパリマのどちらから始めればいいの?」と迷うかもしれません。
しかし、最初からどちらか一つを選ぶ必要はありません。
多くのレッスンでは、まずタヒチアンダンスの基本となる姿勢やステップを練習しながら、さまざまな音楽や振付を経験していきます。
オテアではタヒチアンドラムのリズムを感じながら身体を動かす楽しさがあり、アパリマでは歌詞や音楽を身体で表現する楽しさがあります。
両方を経験することで、オリタヒチが持つ表現の幅をより深く感じられるでしょう。
最初は難しいステップを完璧に踊ることよりも、音楽に合わせて身体を動かし、それぞれの踊りの違いを楽しむことから始めてみてください。
まとめ
オリタヒチには、音楽やリズム、歌詞、物語などによって異なるさまざまな表現があります。
今回紹介した中でも、オテアはタヒチの打楽器によるリズムと身体の動きが印象的な踊りで、アパリマは歌詞や物語を手や身体の動きによって表現する踊りです。
また、日本でもよく耳にするメフラは、アパリマと深く関係する表現として理解すると、オリタヒチの踊りをより整理して捉えやすくなります。
それぞれの違いを知ってから実際の踊りを見ると、これまでとは違った視点でオリタヒチを楽しめるかもしれません。
オリタヒチそのものについて初めて知る方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
→ オリタヒチとは?タヒチアンダンスの基本を初心者向けに解説
Photo: Anne-Laure Lépine / Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0(トリミング)

