オリタヒチとは?タヒチアンダンスの基本を初心者向けに解説

タヒチで披露されるオリタヒチ(タヒチアンダンス) オリタヒチ入門

「タヒチアンダンス」という名前を聞いたことはあっても、「オリタヒチ」という言葉には馴染みがない方も多いかもしれません。

オリタヒチ(’Ori Tahiti)は、タヒチに受け継がれてきた伝統的な踊りです。踊りだけでなく、音楽や歌、打楽器、衣装、そしてタヒチの言葉や物語とも深く結びついています。

この記事では、オリタヒチを初めて知る方に向けて、「オリタヒチとは何か」「どんな踊りがあるのか」「どんな音楽や衣装が使われるのか」など、基本的な知識をわかりやすく紹介します。

オリタヒチ(’Ori Tahiti)とは?

オリタヒチ(’Ori Tahiti)は、一般に日本で「タヒチアンダンス」と呼ばれている、タヒチの伝統的な踊りです。

タヒチ語の「’ori」は「踊り」、「Tahiti」は「タヒチ」を表し、’Ori Tahitiは文字通り「タヒチの踊り」という意味になります。

しかし、オリタヒチは単に身体を動かすダンスだけを指すものではありません。踊りを通して、タヒチの言葉や物語、歴史、自然、人々の思いなどを表現する文化でもあります。

現在ではタヒチだけでなく世界各地で踊られており、日本にも多くのスクールやダンサーがいます。

「タヒチアンダンス」と「オリタヒチ」は違う?

日本では「タヒチアンダンス」という呼び方が広く使われていますが、現地では「’Ori Tahiti」という名称が使われています。オリタヒチナビでは、文化として紹介する際には基本的に「オリタヒチ」という呼び方を使用します。

オリタヒチにはどんな踊りがある?

オリタヒチには、音楽や表現方法の異なるいくつかの踊りがあります。

代表的なものとして、打楽器のリズムに合わせて力強く踊る「オテア」や、歌の内容を手の動きなどで表現する「アパリマ」があります。

同じオリタヒチでも、使用する音楽や衣装、動き、表現の方法はそれぞれ異なります。まずは代表的な踊りを簡単に見てみましょう。

オテア

オテアは、トエレなどのタヒチの伝統的な打楽器によるリズムに合わせて踊る、オリタヒチを代表する踊りのひとつです。

女性は腰の動きを中心としたステップ、男性は脚を大きく使った力強いステップなどが特徴で、グループで踊る際には隊形の変化なども見どころになります。

現在では、タヒチで毎年開催される祭典「Heiva i Tahiti」をはじめ、さまざまな舞台や競技会でも見ることができます。

→オテア(’Ōte’a)とは?タヒチアンダンスを代表する力強い踊りを解説

アパリマ

アパリマは、歌や音楽に合わせて、歌詞の内容や物語を身体の動きで表現する踊りです。

「手」を意味する rima という言葉が含まれているように、手や腕の動きが表現において重要な役割を持ちます。

オテアが打楽器のリズムと身体の動きを強く感じられる踊りなのに対し、アパリマでは歌詞を理解し、その意味や情景を踊りによって伝えることが大切になります。

このほかにも、オリタヒチにはヒヴィナウやパオアなど、さまざまな形式の踊りがあります。それぞれの違いについては、別の記事で詳しく紹介します。

→タヒチアンダンスの種類についてはこちら

男性と女性で踊りは違う?

オリタヒチでは、男性と女性で使われる基本的なステップや身体の動かし方に違いがあります。

女性の踊りでは、腰を左右に動かす「タマウ」や、腰を回す「ファアラプ」など、腰の動きを中心としたステップが特徴的です。

一方、男性の踊りでは、膝を開いて腰を落とした姿勢から脚を動かす「パオティ」など、脚を大きく使うステップが多く見られます。

ただし、男性は力強く、女性は優雅に踊るという単純な違いだけではありません。曲やテーマによって表現は変化し、同じ踊りの中でもさまざまな感情や情景を身体で表現します。

男性・女性それぞれの基本ステップについては、別の記事で詳しく紹介します。

どんな音楽・楽器を使う?

オリタヒチでは、踊りの種類によって使われる音楽や楽器も異なります。

オテアなどの踊りでは、タヒチの伝統的な打楽器による力強いリズムが大きな特徴です。代表的な楽器には、木をくり抜いて作られる打楽器「トエレ」や、皮を張った小型の太鼓「ファアテテ」、低い音でリズムを支える大型の太鼓「タリパラウ」などがあります。

一方、アパリマなどでは歌が重要な役割を持ち、ウクレレやギターなどの弦楽器を伴う音楽でも踊られます。

ダンサーにとって音楽は、単に踊るためのBGMではありません。リズムや歌詞を理解し、音楽から受け取ったものを身体で表現することも、オリタヒチを踊るうえで大切な要素です。

トエレをはじめとするタヒチの楽器や、オリタヒチのリズムについては、別の記事で詳しく紹介します。

どんな衣装で踊る?

オリタヒチの衣装は、踊りの種類や曲のテーマ、表現したい内容に合わせてさまざまなものが使われます。

よく知られているもののひとつが、腰に巻いて着用する「パレオ」です。また、植物素材を使った衣装や装飾もオリタヒチの大きな特徴で、葉や花、植物の繊維など、タヒチの自然を感じさせる素材が取り入れられます。

オテアでは、腰まわりにボリュームのある「モレ」を使った衣装もよく見られます。一方、アパリマでは曲やテーマに合わせたドレスやパレオなど、オテアとは異なるスタイルの衣装も用いられます。

衣装は単にダンサーを華やかに見せるためだけのものではありません。色や素材、装飾などが踊りのテーマや世界観を伝える役割を持つこともあります。

パレオやモレをはじめとするオリタヒチの衣装については、別の記事で詳しく紹介します。

オリタヒチをもっと知る

オリタヒチには、踊りやステップだけでなく、音楽や楽器、衣装、言葉、歴史など、さまざまな魅力があります。

オリタヒチナビでは、これらのテーマを初心者の方にもわかりやすく紹介していきます。

Photo: Eric Beugnot / Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0(トリミング)

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