アパリマ(’Aparima)とは?歌や物語を表現するタヒチアンダンスを解説

タヒチの舞踊団 O Tahiti e によるオリタヒチの舞台 オリタヒチ入門

タヒチアンダンス(オリタヒチ)というと、激しいドラムの音に合わせて踊るオテアを思い浮かべる方も多いかもしれません。

しかし、オリタヒチには力強い踊りだけでなく、歌やメロディーに合わせて物語を伝える踊りもあります。

その代表的なものが、アパリマ(’Aparima)です。

アパリマでは、手や腕の動き、身体の向き、表情などを使いながら、歌詞に込められた情景や感情を表現します。

この記事では、アパリマとはどのような踊りなのか、音楽や表現の特徴、オテアとの違いなどを初心者向けに紹介します。

アパリマ(’Aparima)とは?

アパリマは、歌や音楽に合わせながら、手や身体の動きを使って物語や感情を表現するオリタヒチの踊りです。

オテアではタヒチアンドラムによる力強いリズムが大きな特徴ですが、アパリマでは歌詞のある楽曲も使われ、ダンサーはその内容を身体で表現していきます。

例えば、海や風、花、大切な人への思いなど、歌の中に描かれているものを手の動きや視線、表情などで観客に伝えます。

そのため、振り付けの形を覚えるだけではなく、「この歌は何を伝えているのか」を理解することもアパリマを踊るうえで大切です。

アパリマの特徴

アパリマの大きな特徴は、音楽と身体表現によって歌や物語を伝えることです。

手や腕を使った表現

アパリマでは、手や腕の動きが重要な役割を持ちます。

自然や人、感情など、歌詞に登場するさまざまなものを身体の動きによって表現します。

ただし、単に「この言葉にはこの手の形」と一つずつ置き換えていくわけではありません。

手の動きだけでなく、身体の向きや視線、表情などを組み合わせることで、歌の情景や感情を観客へ伝えていきます。

歌詞を理解して踊る

アパリマを踊るときに大切なのが、歌詞の意味を理解することです。

振り付けだけを覚えていても、歌が何について歌っているのか分からなければ、その作品が持つ物語や感情を十分に表現することは難しくなります。

タヒチ語の歌であれば、歌詞の意味や背景を知ることで、同じ振り付けでも表情や身体の使い方が変わってきます。

表情も大切な表現のひとつ

アパリマでは、手や身体だけでなく表情も重要です。

楽しい歌、愛を伝える歌、自然の美しさを表現する歌など、曲によって伝えたい感情は異なります。

そのため、いつも同じ笑顔で踊るのではなく、歌の内容に合わせて表情や視線を使い分けることも、アパリマの魅力のひとつです。

アパリマの音楽

アパリマでは、歌やメロディーを伴った音楽が使われます。

ウクレレやギターなどの弦楽器、歌声、パーカッションなどが組み合わさり、オテアとはまた違った音楽の雰囲気を作ります。

そして、アパリマでは音楽のテンポや拍に合わせるだけでなく、歌詞と振り付けの関係にも注目することが大切です。

歌われている言葉とダンサーの動きを一緒に見てみると、振り付けの一つひとつに意味が込められていることが分かってきます。

オテアとアパリマの違い

オテアとアパリマは、どちらもオリタヒチを代表する踊りですが、音楽や表現方法には大きな違いがあります。

オテアでは、トエレなどのタヒチアンドラムが作る力強いリズムに合わせ、ステップや身体の動きによってエネルギーを表現します。

一方、アパリマでは歌やメロディーとともに、手や身体、表情を使って歌詞の内容や物語を伝えていきます。

そのため、

オテアでは「リズムをどう身体で表現するか」

そして、

アパリマでは「歌や物語をどう身体で伝えるか」

という違いに注目すると、それぞれの魅力が分かりやすくなります。

どちらも、音楽を聴いて身体で表現するという点では共通しています。

男性もアパリマを踊る?

アパリマは女性だけの踊りではありません。

男性(タネ)もアパリマを踊ります。

男性のアパリマでも、手や腕、身体、表情を使って歌詞や物語を表現することは同じですが、男性ならではの身体の使い方や力強さを活かした表現を見ることもできます。

オテアとはまた違った男性のオリタヒチを見ることができるのも、アパリマの魅力です。

実際のアパリマを見てみよう

文章だけでは、アパリマの持つ表現や雰囲気をすべて伝えることは難しいでしょう。

実際の演技を見るときは、

  • 手や腕が何を表現しているのか
  • 歌と動きがどのようにつながっているか
  • ダンサーの視線や表情
  • 男女で身体の使い方や表現にどのような違いがあるか

などに注目してみてください。

意味をまだ知らないタヒチ語の歌であっても、ダンサーの手や身体、表情を見ていると、どのような情景や感情を表現しているのか想像できることがあります。

歌詞の意味を知ったうえでもう一度見ると、さらに違った楽しみ方ができるでしょう。

まとめ

アパリマ(’Aparima)は、歌や音楽に合わせ、手や身体、表情を使って物語や感情を伝えるオリタヒチの踊りです。

オテアのような力強いドラムの踊りとは異なる魅力がありますが、どちらも音楽を理解し、それを身体で表現することが大切です。

アパリマを見るときは、振り付けの美しさだけでなく、

「このダンサーは何を伝えようとしているのだろう?」

という視点でも見てみてください。

手の動きや表情の一つひとつから、歌の中に描かれた物語が見えてくるかもしれません。

オリタヒチにどのような種類の踊りがあるのか知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

タヒチアンダンスの種類とは?オテア・アパリマ・メフラの違いを解説


Photo: Eric Beugnot / Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

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